帰って来ました、コロンビア。
20日間の更新停滞中、みなさんいかがお過ごしでしたか?
それじゃあ今回ちょっと長くなりますが、ベネズエラ編、いきましょ!!
9月7日・・・Inコロンビアのメデジン
この日に向け、うちの緊張はピークに達していた。
例えるなら、就職の面接の時?(いや、あまり緊張しなかったか?これはレベル1)
そうだ、北京の大学に行くのに日本を離れる時?これはレベル2。
仕事で初現場に行く前日の夜、これが今までで最大のレベル3。
強いて言うならレベル2の緊張度。
とにかく落ち着かず、前日からイライラそわそわ神経質なほど現金のドルやら円やらをひたすら服に縫い付けたりして過ごしていた。
早贄を忘れるモズもびっくりな数の箇所になっていた。
それほどベネズエラ行きは怖かった。
どうしてこんな快適な(といっても初めて強盗にあったが)メデジンを離れて一人ベネズエラにいかんと行けないんだ。
ベネズエラの事は日本から遠いのであまりうわさは聞かないと思う。
なぜここまで怖いのか?
その最大の理由は、
警察官が悪い!!そう、ここの警官は腐っているのだ。
主な被害として、取り調べと称して丸裸にして現金を巻き上げる
麻薬のボディーチェックと称して現金を巻き上げる
とにかく因縁をつけて金を巻き上げるのだ。金、金、金だ!クソ!
しかも主に東洋人を狙って!!なぜか?その理由の1つは、彼らの中国人に対する嫌悪感からだろう。
事あるごとに、チーノチーナ(中国人)と意地悪く言ってくるとのこと。
うちらでも中国人じゃないじゃーん!
って、顔はほとんど同じです。彼らに見分けはつきません。
そしてベネズエラの旅行でめんどっちいのが両替。
今や旅人も大量の現金を持ち歩かずに住んでいる。
国際キャッシュカードのおかげだ。紛失やスリ、強盗によるリスクも減った。
しかしここの公式レートは闇レートの半値以下。
つまり、ATMで100ボリバル下ろしたのが、町の闇両替では200~250ボリバル手に入るのと同価値だということだ。
なのでここだけはおそろしいゲンナマ総手持ち。
そしてそれを狙う警官との戦い!!
ついでに絶対行きたくない、殺人率半端ない首都カラカス!!(詳しくはウェブで★)
こんなところには身軽が一番。
荷物全部メデジンの安宿に置いて行って、リュックひとつでイザ!
というわけで前フリが大変長くなりましたが、
行くぞ、戦地へ!!o(`ω´*)o
まずは15時間かけて国境の町ククタへ。

途中休憩
そして国境の橋を渡る。
さあいよいよかぁ・・・うちはまた生きてこの橋を戻れるのだろうか・・・

しかしその時一陣の
突風が・・・
ああ!!
ああ・・・よく見えますでしょうか?
ゴミに紛れた飛ばされた帽子。
おろろ・・・
「おれぁここで待っといちゃるからよ、頑張れや」
といってくれたような気がする。
悔しいのでそういうことにする。

一つ目の雲の怪物
またバスに乗って国境近くの割とでかい町へ。
この時点で、そこへ着くのがもう夕方だと悟ったので、移動はこれまでだなぁ。

サンクリストバル。
鳥うまっ!!ビールうま!!
移動が長時間になるに連れて頭がおかしくなります。
この日もふらふらしながら就寝。
明日は30時間のバス移動だ・・・
翌々日・・・
旅の拠点になる、シウダードボリバールに到着!
結構でかい町。
しかし、しかし・・・


まさかの
ゴーストタウン(;´Д`) 日曜はこれ、ゴーストタウンと化す模様。
翌日は普通の町に戻った。
安宿探すのに手間取りました。
しかしここも物価の上昇が激しい。去年から更に1,5倍は上がってるんじゃないかな?
そしてツアー会社を探して、明日からエンジェルフォールに。
値段は2泊3日で2900ボリバルでした(3万くらい)
旅行会社はコネクションツアー。
宿代はタダ。値段は要交渉!
いやあここまで来るのが結構しんどかった・・・
そしていよいよ世界一落差の大きいというエンジェルフォールに!!

拠点のカナイマまでセスナで移動!
びゅー

これがセスナです。ちゃんと飛ぶけど半端ない小ささです。
ツア面は、ベネの家族と、新婚ハネムーンカップル(すげえなおい!)と、ドイツ人カップルとレズカップルと、一人旅のドイツ人でした。
特にこのベネファミリアのおっちゃんと仲良くなった。

写真はないけど、この日向こうに見える滝の裏側に行ったんだ。
ものすごい激しさでこれは日本だったらまず行かせないだろうっていう所だった。
濡れるとは聞いていたけど、スプラッシュマウンテンの10倍は濡れた。はなから水着で行こう!
そして翌日エンジェルフォールへ


ボートに乗ったり歩いたりしながら行く
ここには凶暴なアリが生息していて、ハネムーンカップルを絶え間なく襲っていた。

ボートに揺られた時間は4時間くらいかな?
その間景色がまたすごかった。



伝説の4剣士が眠る地・・・
というような話がありそうな4つの岩の柱。
隠すまでもなくオタクなもんで・・・ゲームしたいなぁ・・・

あーーーっエンジェルフォールじゃない!?

こっからはジャングルを徒歩で行く。
タニンの紅い川がきれい

ハネムーンカップルも泥にはまり、アリに襲われながら進む

まだか、まだか・・・結構歩くぞ
ああーっ
ああーーー!!
よっしゃ!!!すっごい大迫力。
前日が大雨だったからか、けっこうな水量。
エンジェルフォールは高すぎて落ちる前に全部霧になっちゃうんだよ、とシェラで教えてもらったけど、
この日はその半端ない量の霧になる水と、風とで吹き飛ばされる勢いだった。
ここで実際2回すっ転んだ。
柵もないし、絶対誰か落ちてるだろうこれ・・・

やったな、おっさん!!

よく来た!ハネムーンカップル!!
半端じゃない思い出が沢山出来た。とのこと。
そりゃそうだ!

来て良かった!
って、今見ると拳握りしめっぱなしだなぁ・・・それくらい激しい滝でした。
エンジェルなんてカワイイ名前は似合わないよ君ぃ・・・
思うんだけど、そこに行き着くのが苦難が多いほど到達した時の喜びが大きくなると思う。
ラオスのルアンパパーンで80キロの山道をチャリで滝に行った時も周りが引くほど大感激して何回も飛び込んだっけ・・・
もちろん一箇所長期滞在型の旅(俗にいう沈没)もその土地の色々な面が見えたり、顔見知りが増えたり行きつけの店ができたり、生活のリズムが安定して健康的になったり趣味に思う存分走れたり、そういう余裕が出来てとても魅力的だ。
文章の長さからも分かる通り、うちも沈没型なんだ。
ネパールイイよねヽ( ´¬`)ノ と、話がそれちゃった・・・
そしてハンモックで1泊して、それからカナイマに帰る。
しかし・・・
あ!

忘れられたドイツ人パッカー・・・
1人って忘れられやすいよね。
気をつけよう(_ _|||)

帰りベネファミリーの持ってきたロンを回し飲みして勢いづく。
このポーズを日本のGOODなポーズだと流行らせてしまった。

カナイマ到着。
宿までの帰り道、赤いタニンの川辺を歩く。
カップルやファミリーを見て、ふと自分は一人だと思う。
一人ってなんだ?寂しいのか?自由なのか?一人旅していてたまに考える
そしてエンジェルフォールのツアーも終わり、みんなとお別れ。
特にこの気の良いファミリアにはお世話になった!
一人でツアーに参加するのはある意味
自殺行為だけど、こいつらのお陰で楽しく過ごせた!!

おっちゃん!!ネックレスありがとう!!
次回ギアナ高地のトレッキング編です。
悪名名高きプリプリ野郎(蚊)との戦いの物語になる予定!
[8回]